境界性パーソナリティ傾向“メンヘラ”の治し方。他責思考から立ち直るまで
オーナー兼カウンセラーの佐々木です。
まず初めに、「境界性パーソナリティ障害」とは、
人との関わり方や気持ちのコントロールができず、
不安に対して敏感になりやすい心の特徴のことです。
決して「わがまま」や「性格が悪い」ということではなく、
とても傷つきやすく、揺れやすい状態だとイメージしてみてください。
主な特徴については、以下のように一部定義されます。
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人間関係の不安定さ
大切な人に「見捨てられるのでは」と不安になりやすく、
相手に強く依存したり、反対に拒絶してしまったりすることがある。 -
気持ちの波が大きい
嬉しい、悲しい、怒りなどの感情が短い時間で大きく変わることが多い。 -
自分自身に対する不安定さ
「自分はどんな人なのか」「何を大事にしたいのか」が安定せず、
気分によって変わることがある。 -
衝動的な行動
ストレスや強い感情を抱えきれず、浪費や暴飲暴食、
自傷などに走ってしまうことがある。 -
強い孤独感
人とのつながりを強く求めながらも、心から安心できる関係を築くのが難しく、孤独を感じやすい。
タイトルの通り、私は上記のような傾向がかなり強かったのです。
列挙した特徴は全て当てはまり、
まず、見捨てられる前提で関わるので、他人の裏切りを疑うのはもはや当たり前で、
疑わない人のことを尊敬するなぁ…と思っていました。笑
「今、この世で一番楽しい!」→「この気分のまま死にたい!今すぐ!」→「つらい…虚しい…死ぬ」
という調子で気持ちが上下していました。
令和ではこれをメンブレと呼ぶそうですね。
次に、とにかく自分がない。自我がフワフワです。
要求されたことに応える以外に自分を定義づけられない、というような考えを持っていました。
買い物依存で浪費が多く、ストレスで過食をして太ったり、
無理に減量したりリバウンドしたりでかなり辛かったです。
恋人の目の前で壁や地面に頭を打ち付けるなどの自傷行為
(もちろん相手に罪悪感を与えてコントロールするための行動)
自殺をほのめかす言動。
「辛いです」「もう生きていたくありません」「さよなら」とLINEを送り、ブロックする。
喧嘩したら家を飛び出す。相手の持ち物を破壊する。
こうして振り返ると、当時の交際相手たちには詫びても詫びきれませんが、
せめて今現在、境界性パーソナリティ障害(傾向)で苦しんでいる方や、
周囲のパートナー、ご家族や友人の方などにとって
少しでも私の体験談が助けになれば幸いです。
1.カウンセリングを受ける
(いきなり宣伝のようで恐縮なのですが…。)
私がカウンセラーを志すきっかけにもなった重要な選択でした。
というのも、「私自身に問題がある」と気付いたのは
ほかでもないカウンセリングでの会話からだったのです。
それまでは、絶望感は誰しも持ち合わせていると思っていたし
あくまで対人関係で私が病んだ気持ちになってしまうのは
「環境のせい」「運が悪いせい」「(私に酷い態度を取る)相手のせい」
と、どこかで思っていたのです。
当時の恋人にカウンセリングを勧められたときも、
何故、このモラハラ男は、私のせいにするのか?
責任転嫁をしている。向き合うことから逃げている。
この人さえ変わってくれたら、私は幸せになれるのに…。
そういった考え(他責思考)を持っていたところから、
私自身が変われば、いい方向に向かっていけるのかもしれない。
そう気付いたときに、ふっと一つ呪いが解けたような気持ちになりました。
2.「境界性パーソナリティ障害」という概念について知る
ルンペルシュティルツヒェン現象をご存知でしょうか?
名前がつくことで不安が和らぎ、理解が深まるという心のはたらきを表した言葉です。
ひとは「正体がわからないもの」に強い不安を感じます。
しかし、そこに名前が与えられると、曖昧だったものがはっきりし、
安心や受け止めやすさにつながるのです。
「これは自分だけの問題じゃなかったんだ」「こういう名前があるんだ」
と気づけることは、それだけで心を少し軽くしてくれます。
私にとって「境界性パーソナリティ障害」という言葉について知ることは、
まさにそういったことでした。
自分のような性質の人間がほかにもいて、
なんらかの対策がすでに存在しているのかもしれない…と
安堵のような不思議な気持ちになったことを覚えています。
3.味方を増やす or 認識する
自分に関心・心配を寄せてくれる人を見つけましょう。
いないなら、新しく配置して増やしましょう。
そして、自分の悩みについてシェアし、コメントをもらいましょう。
客観性が欠けることによって、病みは深まります。
自己肯定感の低い前提でものごとを考えるので、
自動思考に振り回されるのです。
第三者の冷静で客観的な意見をなるべく多く取り入れていく工夫をしましょう。
佐々木の場合は、なんやかや理由をつけて人付き合いが少なかったので、
眠っている縁をつなぎ直すことから始めました。
※具体的には、LINEにいる友人を飲食に誘う。
誕生日にちょっとしたギフトを贈るなど、方法は割と何でも良かったです。
新しい縁が得られそうな場には積極的に出向く。
※具体的には、「飲み会アンテナ」を立てる。
飲み会への参加募集を見かけたら、乗れるものはとにかく乗る。
良さそうな集いに誘われたら、なるべく断らない。スケジュールを整える。
私はインスタグラムで飲食店の写真を載せるのが趣味だったので、
それ系のアカウントのコミュニティとは繋がりやすかったです。
寂しがりやなのはうすうす自覚していても、
不安感や対人ストレスがすごく苦手なので
人付き合いを避けているところがありました。
とはいえ、人と関わる経験を積み重ねない限り、
机上で妄想をしたところで克服されていかないのです。
失敗と感じたら尻尾を巻いて適切に逃げ出す!
ということを念頭に、挑むことを諦めない。
と考えて実行していました(そのくらい、生来は人見知りでシャイ。笑)
4.自分が今「満たされていないこと」を整理する
5.4を満たすための作戦を考える
6.5を実行し、ダメなら、他の方法でやり直す
駆け足ですが、4~6はとにかく繰り返しです。
自分の人生を「気に入った!」と思える状態まで持っていく努力をする、ということです。
こうして育っていく感覚がいわゆる自信が身につく、
自己肯定感が上がる…ということなのだと思っています。
境界性パーソナリティ障害は、適切なサポートや治療を受けることで
少しずつ安定していくことができます。
周囲の理解や安心できる人との関わりも、大きな力になります。
諦めずに、ちょっと頑張ったらできる!という範囲のことから、
実行していきましょう。
元・激重メンヘラの佐々木からのエールでした。
自分の頭で考えても、道筋が立てられないよ!
という方はぜひ、カウンセリングで一緒に探しましょう。
それでは、またカウンセリングルームで🌙