夫婦という最高難易度の関係性。離婚率4割は伊達じゃない!離婚寸前の夫婦カウンセリングに思うこと
心理カウンセラー兼オーナーの佐々木です。「黒薔薇アリス」という少女漫画にハマっています。
水城せとな先生の作品が大好きです。
BL作品なので人を選ぶかも知れませんが、「窮鼠はチーズの夢を見る」も良かった。
愛憎むき出しの心理描写でグッと息を呑みたい方にオススメです。
さて、皆さんは結婚・離婚の経験はありますか?
こんなデータがありました。
✿ 日本の離婚率
- 年間の離婚数:約18万件(2023年)
- 人口1,000人あたりの離婚率:1.47人(2022年)
- 結婚したカップルのうち、約4割が離婚(特殊離婚率 約39%)
✿ 離婚の多いケース
- 若い夫婦(30代前半):価値観の違い・生活のすれ違いなど
- 熟年夫婦(結婚20年以上):退職後の生活や年金分割などがきっかけで増加中
✿ 離婚率が高い地域
- 沖縄・大阪・福岡など → 離婚率が全国平均より高い
- 富山・新潟など北陸地方 → 比較的低い
今の日本における離婚の特徴は、「結婚したカップルの約3〜4割が離婚しており、特に若い世代と熟年夫婦の離婚が多い」という傾向があります。
私の記憶では、3組に1組が離婚するという統計だったと思うのですが
知らないうちに2組に1組、いわば半数が離婚に至るという数字に差し迫る勢いに増えたようです。
私自身、親族の離婚を経験しているので
離婚という結果自体は、まったく珍しいとは考えていませんが、
子どもがいる場合の離婚についてなどは、明確に被害者を作ってしまうことになるから
避けられるものなら避けたいよなぁ…
したくてもできない(と思い込んでいる、離婚しないメリットのほうが多いと捉えている)状況なんだろうなぁ…
とは思ったりして
理想としては、大好きな人と結婚して、家族として一緒に時間を重ねて
この世を去るときまで見届ける勢いで添い遂げられるほうが
ベストではあるよなぁ、と考えています。
もちろん、何らかのやむを得ない事情で離婚をするケースに対しては
門出だね、勇気ある決断だね、新しい人生の再スタートだね
と思う気持ちも同時に本当ではあるので、
離婚=悪という価値観でもありません。
というか、私自身はどうにもバツが似合いそうすぎて、
気に入らないことや意に沿わない状況に発展したら、すぐに離婚を視野に入れるだろうし
そもそも、気持ちとして冷静になってしまえば
相手のことが大好きで&心が温かい状態でなければ、愛情のベールが外れてしまったら
離婚したほうがいいという判断に気持ちが進んでしまうのは、
もはや当然のようにも思えるのです。
だって、日常の7~8割を占めているであろう対人ストレスを手放せるわけで
一人でいるほうが圧倒的に“楽”ではあると思うんですよね。
配偶者とは、夫婦とは、そうであるだけで共有しなければならないものが重大すぎるし
「こんな夫(妻)の配偶者でいることは、私の人生にとって幸せに向かうことだろうか?」
という自問自答が始まる段階に達してしまったら
巻き返すのは簡単じゃないだろうなぁとも思うわけです。
夫婦カウンセリングの序盤は、
破綻しかけている、あるいはほぼ破綻していて離婚が視野に入っている状態で、
そこに心の底からは納得できない夫あるいは妻のどちらか一方が
カウンセリングにお越しになるケースが多いのですが
私たちカウンセラーは、離婚の方向に背中を押すことも
踏みとどまらせることも出来てしまう。
クライエント様がこちらを信頼し、心を委ねれば委ねるほど、そのリスクは上がります。
なので、最後の最後は自問自答していただく必要があり、
私はサポートの領域から足を出さないよう、努力をしています。
大好きなパートナーを大好きでい続けるためには、
自分宛ての大好きを育て続けるためには、どんな努力ができるのか?
夫婦の続婚には、並々ならぬ運営力やコミュニケーション力が求められるのだと思います。
丸腰で臨んだら簡単に破綻してしまう距離感で、ストレスなく共存していくことの難しさ。
夫婦カウンセリングでは、それらをうっかり軽視してきたのか、
復縁・再構築狙いなら、状況を引っくり返すために埋めなければいけないギャップの大きさなどを
ありのままお伝えしたりします。
私自身もまだまだ実験中なので、夫には研究対象・実験用個体として、
どうにか長生きしてほしいなと思っています。笑
今後の人生では、苦や困難をともなったとしても“楽しい”時間を増やしたいので、
結婚(続婚)を成し遂げられる自分を目指して、心意気を磨いていきたい所存です。
それでは🌙