子育ての難題—虐待と毒親のこと。親子が今以上に傷つけあわないための「児童相談所」

こんばんは🌃 プロ野球に全く関心がないオーナーの佐々木です。

今シーズンの楽天はかなり負けが込んでいるようですね…。

楽天ファンの夫は早くも来年の話をし始めています。

 

著名人の親子関係についての話題が取り沙汰され、繰り返し報道されています。

厳しい指導はすべてが悪いことなのか?

怒らないで甘やかすことが正しいのか?

親は子どもの言動にどこまで介入すべきなのか?

などの極端な意見が議論されている中で、私が思うことは

まず、親子関係を外側から正確に推し量るのは難しいということです。

 

例えば、私の成育歴としてのバックグラウンドには

「離婚」「父子家庭」「不倫」などの不穏な言葉が登場します

簡潔に打ち明けると、
寄り添って泣いてくださるクライエント様がいらっしゃるのですが

(子どものころの私を想って泣いてくださっている!?
と、優しさにびっくりして、私も泣きます😂)

自分の認識の中では、面白い家族の中で楽しく育ったと思っていたりします

 

子育てについてのご相談の中には

イライラして厳しく言ってしまう、怒鳴ってしまうという悩みや

あるいは、実際に手をあげてしまっていて

子どもが児童相談所に保護されてしまった、という方もいました

 

近年はSNSやニュースなどでも親子関係についての話題に触れられる機会が増え、

「毒親」という言葉も広く知られるようになりました

一方で、その言葉が独り歩きした影響によって、
必要以上に自分や親を責めてしまうケースがあることを把握しています。

「自分の親は毒親だったのだろうか」という問いの入り口で

漠然と絶望を感じ、悩んでいる方にも多くお会いします

 

「虐待」「毒親」とは何か?ということから、
親子関係を見直すための考え方について、この記事を通してお伝えできれば幸いです。

 

※この記事には、虐待や親子関係に関する内容が含まれています。

過去の体験によっては、読んでいる途中で苦しい気持ちになったり、
当時の記憶を思い出したりする可能性(フラッシュバックのリスク)があります。

つらい時には無理に読み進めず、自分の心と身体の状態を大切にして下さい。

 

西日が差すと雰囲気が良くなる本町ルーム。佐々木の相棒・ホワイトボード

「虐待」と「毒親」の定義

虐待

虐待とは、子どもの心身の健全な発達を損なう行為のことを指します。

代表的なものとしては、おもに以下の4つに分類されます。

  1. 身体的虐待
  2. 心理的虐待
  3. ネグレクト(養育放棄)
  4. 性的虐待

具体的な例でいうと、

  • 強い力で叩く
  • 「言う事を聞かないと殴るぞ」などの脅し
  • 長い時間、密室などに閉じ込める
  • 子どもの人格を否定するような言葉を繰り返す
  • 食事や医療を十分に与えない
  • 子どもの目の前で性行為をおこなう

などが該当する可能性があります。

虐待の定義として当てはまるかどうかは、親の意図だけでは判断されません。

「子どものためだった」「しつけのつもりだった」

そういった理由があったとしても、
子どもに重大な害が生じている場合には虐待と判断されることがあります。

 

毒親

「毒親」という言葉は、法律や行政上の正式な用語ではありません。

一般的には、

  • 子どもの人格や自主性を過度に支配する
  • 子どもを自分の感情のはけ口にする
  • 過剰な期待やコントロールを行う

以上のような特徴を持つ親を指す言葉として使われることがあります。

毒親=虐待をする親のこと、ではありませんので、
必ずしも毒親的な言動が虐待の定義に当てはまるとは限りません。

しかしながら、そういった関わり方が長期間続くことで

自己肯定感が低下してしまったり

人間関係の困難を繰り返したり

子ども自身の強い罪悪感や、生きづらさにつながることがあります。

たとえ客観的に虐待と定義されなくても、
子どものメンタルや価値観に対して重大な影響を与えかねないということです。

 

どこからが虐待なのか、という問い

虐待という言葉を聞くと、極端な暴力などの分かりやすい家庭崩壊を想像する方も多いのではないでしょうか?

しかしながら、具体的な例として

  • 怒鳴ることが常態化している
  • 子どもの言葉や存在を無視する
  • 恐怖の感情でコントロールする

などの状態も、子どもに大きな影響を与える可能性があります。

もちろん、親も人間なので、感情的になってしまうことはあります。

完璧な親は存在しませんし、完璧であろうとする事によって双方が追い詰められます。

「子どもが安全に成長できる環境が保たれているか」

という大枠の視点で考えましょう。

 

親自身の余裕が失われている

子育てや親子関係に関連するカウンセリングの中では、

  • 睡眠不足による疲労の蓄積
  • 子ども以前の夫婦関係の問題
  • 経済的、将来的な不安
  • ワンオペ育児などの孤立した子育て環境

このような背景が本当によく登場します。

虐待を防ぐにあたって、親を責めることはほとんど解決に繋がりません。

親自身が支援につながれる環境があるかどうか

周囲に助けを求める考えを持てるかどうか

多くの場合、人に頼れないという考えの人が虐待寸前までに至っています。

「誰にも頼れない」「自分がしっかりしなきゃ」と考えがちな人は要注意です。

角田市にある「あぐりっと」スチームパンク風のオブジェが可愛い

児童相談所に相談するべきか、という問い

「虐待が確定してから」ではない

多くの方が誤解していますが、児童相談所は虐待を認定するためだけの機関ではありません。

相談の段階では、子育てへの不安、子どもとの関係の悩み

イライラのコントロール、家庭環境の問題なども扱ってくれます。

「相談してもいいのだろうか」と迷っているなら、

「少し心配だから相談してみよう」というふうに
頭を切り替えて利用してみることをオススメします。

 

それでも踏み出せない人へ

以下のような状態が続いている場合には、早めの相談を検討してください。

  • 子どもを傷つけそうになっている
  • 強い怒りを自分で抑えられない
  • 子どもが親を極端に怖がっている
  • 家庭内ですでに暴力が起きている
  • 現状、子どもの安全が確保できない

相談したからといって、直ちに親子が引き離されるわけではありません

まずは状況の確認と、支援についての検討が行われることがほとんどです。

誰かに不安な心境を打ち明けるだけでも、気持ちが楽になれるかもしれません。

 

「自分の親が毒親(かもしれない)」という苦しみ

感情を受け入れるからこそ客観視に進める

「自分は毒親育ちだったのかもしれない」と感じている方からのご相談は多いです。

いつも親の顔色をうかがっていたり

仕事でもプライベートでも、人に頼ることができない

自己否定感が強い、自分のことをすぐに責める

「失敗」に対する恐怖や不安が大きい、等

幼少期の親子関係からの影響が疑われる一例です。

 

ただ、少し厳しく感じられる表現かもしれませんが

今自分に起きている問題を、親のせいにすることでは解決しない

ということを、みなさん心のどこかに感じているのではないでしょうか

 

毒親、と自分の親を責め続けることもまた、
苦しみを延長することに繋がってしまうように思います

 

しかしながら、私の考えとしては

「現在の自分のメンタルや思考に何が起きているのか」
ということを正しく把握し、理解するためには

つらかった、怖かった、悲しかったという感情をまずは受け止め

自分の親は毒親とされる言動をとっていたのかもしれない

それは自分の心を傷つけたし、その傷は今でも痛んでいる

ということを自覚することは、大事な最初の一歩だと思っています。

 

構造を理解すること

どんな価値観を身につけたのか、なぜ人間関係で苦労するのか

自分はどういうシチュエーションでネガティブに陥るのか

その原因と背景はどこにあったのか…ということを構造的に整理することで
自己理解が深まっていき

「親が悪かったのか」という考えから

「自分は、これからどう生きるか」という視点に進みやすくなります。

 

適切な距離を考える

親だから、家族なんだから、ちゃんと許さなきゃ

受け入れて仲良くしなきゃ、という考えにとらわれてしまう方へ

親と子は、どこまでいっても別の個体なので
分かり合えない部分を少なからず誰しも持っています。

関わり方によっては、ストレスを感じるのは当然で

それこそ一緒に暮らしていたり、しょっちゅう連絡を取っていたりすれば

お互いの考え方の違いや、価値観としてギャップのある部分、

デリカシーのなさ等を発見する機会が必然的に多くなってしまい

傷つけあうリスクが高まります

「毒親だと気付いたら絶縁しましょう」というのは極論ですが

ほとんどよく知らない他人、ぐらいの距離感まで離れることが
気持ちよく生きていくためにはお互いにとって適切

というケースはあるはずです。

罪悪感に後ろ髪をひかれて、新しい傷をつけ合わないように

「今はこの距離が必要」という考えを選んでもよいということを
心に留めておいていただければと思います。

ヤギさんとのふれあいコーナー。干し草を買って食べさせることができます

おわりに

親子関係の悩みや苦しみを、単純な善悪で整理することは難しいです。

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親子や虐待に関する見方を深めてくれた本を紹介させていただきます。

 

子どもはどこまで行っても親に承認されたい、愛されたい欲求があり

親への無償の愛を持っていて、許したくなる生き物で

親はそれを振りかざしたり、利用してはいけないと思うのです

 

「完璧な親でなければ」「子供が不幸にならないために、自分が導かなければ」
という考えを持つこと自体は、誰にでもあると思います

子どもを支配的にコントロールしてでも、自分の思う良い形に誘導したい
という親としての裏側の欲求のようなものに

いかに打ち克ち、子どもにとって最善の関わり方を創意工夫できるか…。

 

私自身は現在、子育てに人生を投じることはできていないので

子育てという偉業に挑む皆さまに、メンタルケアという側面から助力できることを
とても嬉しく思っています。

あなたの不安について、どんな小さなことでも聞かせてください。

カウンセリングルームでお待ちしております。