なぜ”私だけがいつも苦しい”のか。インナーチャイルドとアダルトチルドレンのこと

 

オーナーの佐々木です。

理由はわからないけど、なぜかいつも生きづらい、
苦しいと感じることはありませんか?

お笑い芸人「ニューヨーク」嶋佐さん

人に嫌われることをとても怖く感じたり

頑張っているはずなのに、どこか満たされない

自分に自信が持てず、自己否定的な考えがいつも浮かぶ

人間関係で同じような悩みを繰り返す

すぐに「私が悪いんだ」と思ってしまう

このような悩みの背景には
インナーチャイルドと呼ばれる心の部分が関係していることがあります。

 

インナーチャイルドは、

子どものころの経験によって形づくられた感情や思い込みが
大人になっても心の中で影響し続けている状態のことです。

また、混同されやすい概念として
アダルトチルドレンという言葉にもふれておきます

アダルトチルドレンは、

家庭環境の影響によって
大人になっても生きづらさを抱えやすい状態のことを表します。

この記事では、

  • インナーチャイルドとは何か
  • アダルトチルドレンとの関係
  • 生きづらさの原因
  • どう向き合っていけばよいか

などなどを解説します。

東北歴史博物館(多賀城市)で開催されている「さくらももこ展」へと足を運びました

インナーチャイルドとは?

インナーチャイルド(Inner Child)とは、
直訳すると「内なる子ども」。

厳密に定義された診断名ではありませんが、

カウンセリングや心理支援の現場では、
幼少期の体験によって形成された
感情や対人関係のパターンを説明する際によく用いられます。

 

過去に傷ついた気持ちが、現在まで影響する

子どものころに

  • 気持ちをわかってもらえなかった
  • 否定されたり比較されたりした
  • 親の機嫌に振り回された
  • 安心して甘えられなかった

などの経験が続くと

  • 「私は大切にされない」
  • 「嫌われないようにしなければ」
  • 「弱音を見せてはいけない」

といった考え方が身につくことがあります。

このような思考パターンが、
大人になってからの人間関係や自己評価に影響を与えます。

 

インナーチャイルドは、心を守ってきた”鎧”

インナーチャイルドは、当時の環境の中で傷つかないように、
心を守るために身につけた防衛反応のようなものでもあります。

たとえば

  • 誰かの顔色や場の空気を読む
  • 困らせない、怒らせないために我慢する
  • 求められている通りに振る舞う
  • 自分の気持ちや感情を抑える

そういった行動が、子どものころのその人に必要だった可能性があるのです。

「これまでに自分を支えてきた心の働き」
として理解することが大切です。

不可抗力的にうまれたのようなイメージです。

 

アダルトチルドレンとインナーチャイルドの関係

アダルトチルドレン(Adult Children)は、

もともとアルコール依存の家庭で育った人の特徴を説明する言葉でした。

現在ではより広く
家庭環境の影響によって、生きづらさを抱えやすい人
を指す言葉として用いられます。

アダルトチルドレンは〈状態〉/インナーチャイルドは〈心の背景〉
と区別すると分かりやすいでしょうか。

  • アダルトチルドレン:現在の生きづらさの特徴のこと
  • インナーチャイルド:その背景にある幼少期の感情や体験

アダルトチルドレン的な傾向の背景に、
インナーチャイルドが関わっていることがある…といった構造です。

すみずみまで楽しむとあっという間に2~3時間経ってしまうボリューム。さくらさんが確かに息づいている空間でした

インナーチャイルドが形成される原因

原因は一つとは限りません。

特別に深刻な出来事がなくても、
日常的な関わりの積み重ねによって形成されることがあります。

 

よく見られる家庭環境

  • 親が厳格で失敗が許されなかった
  • 感情表現が少なく、気持ちを共有しにくかった
  • 親の不機嫌や言動に常に気を遣っていた
  • きょうだいなどの身近な子どもと比較されていた
  • 家族の不和などの問題を子どもが背負っていた
  • 褒められるよりも批判、否定されることが多かった

=親が悪い とは決めつけられない

親自身にも、余裕のない環境で子育てをしていたり
さまざまな環境要因が存在します。

誰が・何が原因として”悪い”のかを断定して責めたとしても
解決するものではありません。

大切なのは、自分の感じ方の背景を理解すること

今も続いているパターンに気づくことです。

 

インナーチャイルドは、治る?

「インナーチャイルドを治す」という表現を使われることがありますが、

過去そのものを消すことはできません。

  • 幼少期に身につけた思い込みに気づく
  • 現在の人間関係とのつながりを理解する
  • 自分の気持ちを認められるようになる
  • 新しい対処の仕方を身につける

このような段階的なプロセスを通して、
生きづらさが和らいでいく形を目指します。

 

まずは自分の”パターン”に気づくこと

たとえば

  • 相手に合わせすぎてしまう
  • 断ることに強い罪悪感がある
  • 失敗すると自分を激しく責める
  • 認められないと価値がないと感じる

などの反応には、一定のパターンがあります。

問題を変える第一歩として
「なぜ、そうなるのか」を自分で理解することが重要です。

 

感情を否定するクセをやめる

こんなことで傷つく自分はおかしい、と考える方がいます。
(私もかつて、そういう考えをしていたところがありました)

しかし、感情には必ず発生した背景があります

怒り、不安、寂しさ、孤独感などの
ネガティブな感情を、抑え込むのではなく

何に反応しているのか、どんな意味があるのか

過去の経験とどうつながっているのかを整理することで、
自分自身への理解が深まっていきます。

ほとんど無意識に感情を抑圧している方もいらっしゃるので

自己対策で頑張ろうとすると、苦戦するところかもしれませんね。

我々のサポートの価値が活きる部分だと感じています。

 

表面的なテクニックでは変わりにくいことも

一般的によく見られる自己肯定感を高める方法や、
いわゆるポジティブ思考なども役に立つことはあります。

ただし、根本的な思い込みや対人パターンが整理されていない場合、
一時的な対処にとどまる、心の底からはしっくり来ず
自分のものとして落とし込めない…というケースは、よく相談を受けます。

現在の悩み、幼少期の体験

自分の信念、対人関係のパターン

それぞれを構造として理解していくことで
変化につながりやすくなります。

おみやげに選んだグッズたち。まさかのおでんは保存がきき年末まで持つようです🍢 単行本も思わずまとめ買いしたくなりました

過去の出来事がなくなるわけではありませんが、

過去をどう捉えるかということは
いまの自分の考えによって選択し、コントロール出来ます。

自分の反応の意味がわかり、客観視できるようになったり

必要以上に自分を責めない練習をすることで、
現在の苦しさを和らげることに繋がるのです。

 

おわりに

インナーチャイルドとは、
幼少期の体験によって形成された感情や思い込みが
大人になっても影響を与えている状態を表す考え方です。

アダルトチルドレンのような生きづらさの背景には
この心のパターンが関わっていることがあります。

大切なのは、いまの苦しさの構造を理解し、
自分の心との関わり方を見直していくことです。

私たちのカウンセリングでは、傾聴するだけでなく
こころの仕組みに関する事を知識として教えていきます。

メモを取ったり、解説したときの板書を撮影しても構いませんので、
持ち帰ってお守りにしていただければと思います。

あなたが繰り返しているつらい気持ちについて、
カウンセリングで聞かせてください🌙